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ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
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2025/06/15 (Sun)

ども。久々の投稿です(汗

短編の興味の続きです。
そしておまけのようなものでかなり、短いです。
しかもナルトもシカマルも出てきません。
CP要素ゼロです。

本当にすみません!!!って感じです。

他の続きを早く書きたいのですが、なかなか筆が進みません(涙
気長にお待ちいただけたらと思います。

 

「お、コテツじゃねぇか。お前遅かったな?」

 

中忍試験の2次試験が終わりを告げたが、今年の受験者は憂愁だったらしく、合格者が多いようだ。

火影と試験の監督者が数名集まって、先ほどから相談をしているようだが。

先ほど制限時間スレスレに入ってきた10班により、受験者をもう一度振るいにかけることが決まったようだ。

面倒くさいな、と思っていると、階下からコテツが歩いてくるのが見えた。

声をかけると、若干疲れているようで。

「あぁ、イズモか。お疲れ様。ちょっと…10班でな…」

はぁ、と疲れたようにため息をつく。

何があったんだろうか。

と、思うまもなくその疲れの原因が視界の端に映った。

浮かれに浮かれまくっている山中家当主、イノイチ。

確か10班にはイノイチの娘がいたはず…。

そこまで思い当たり、改めてコテツを見る。

これは…監視の疲れというより、精神的に疲れているように見える。

 

 

「お前、大変だったな。」

 

イズモは同情の目をもって、ポンと肩に手を置いた。

イズモの言葉の通り、俺は大変な目にあった。

イノイチの横槍にしぶしぶ応じた火影様に文句でも言いたいところだ。

10班が合格したところでやっとイノイチから開放された、とイノと同班の二人と世間話をしていたのだが。

イノにとび蹴りされたイノイチの落ち込みようときたら…。

放っておきたいところだが、後の報復が怖い俺はイノイチさんにも声をかけた。

あの手この手と手を変えて慰めること数十分、本当に面倒くさい男だ。

やっと立ち上がったかと思うと、ごめんね!イノちゃ~~んといいながら、イノのところへともうダッシュ。

親ばかにだけはなるまい、と誓うコテツだった。

 

「まぁな。」

一言だったがそれだけでイズモには通じていた。

さすが親友、といいたいところだがこの二人。

任務を一緒にこなす回数が多いせいか、付き合う仲間が悪いのか。

二人して面倒ごとに巻き込まれることが多かった。

本当に運の悪い星の下に生まれてきたとしか言いようがないが、二人の間には妙な連帯感のようなものが生まれていた。

だからたった二言、三言でわかってしまったのだ。

分かり合えてしまうことからも二人の苦悩が読み取れてしまう。

 

「イノイチさんか…あの人の親ばかぶりは有名だもんな。お疲れだったな。」

「あぁ。本当に疲れた。」

などとお互いの身を慰めあっていると、火影の側近にアンコを連れてきてほしい、と

いう伝達があった。

アンコは第二の試験を任されており、試験管という立場において上司に位置しておる。

今回の試験中にアンコの元担当上忍でもあった大蛇丸に遭遇し、重傷を負ったらしい。

詳しく話を聞きたいのだろう。

俺たちは顔を見合わせて、アンコのいる場所へと向かった。

 

コンコン。

「みたらし上忍。火影様がお呼びです。」

失礼します、と部屋に入るとソファにだらりと寝そべっているアンコを発見する。

いつもの元気がなく、顔色も悪い。

大丈夫ですか、と声を掛けるが、返事はない。

「みたらし上忍?」

イズモはアンコを起こそうと、恐る恐るアンコの肩をつかもうとした。

 



パシッ。

 

イズモの手が払われ、アンコの目がゆっくりと開いた。

「何のようなの?」

どうやらイズモの手が近づいたことで目を覚ましたようだ。

どんなに衰弱していようとも、さすがは上忍というところか。

しかし二人の気配に気づかなかったことにアンコはイラつき、それまでも良くなかった起源が下降することとなる。

 

「あの、火影様がお呼びです。」

振り払われた手をさするイズモを見ながら、コテツははきはきと答えた。

アンコの気は短い。

しかも理不尽なことで切れるのはよくあることだ。

これ以上機嫌が悪くなると、こっちの身まで危なくなる。

それを考えての行動だったのだが。

「なんですって!!なぜもっと早く言わないの!!?」

とすごい剣幕で怒鳴られた。

…最初に言いました。

とは口が裂けても言えない。

「全く!早く行くわよ!!」

火影様を待たせるなんて、と無理やり体を起こして立とうとした。

だがそのときドアのノックの音とともにギィとドアが開いた。

 

「「「ほ、火影様!!?」」」


そこにはアンコを呼んでいるはずの3代目火影の姿があった。

「おぉ、アンコよ。呪印の方はどうじゃ。少し話を聞きたくてのぅ。」

「も、申し訳ありません!わざわざ来ていただいて…私も先ほど聞いたものですから。」

ギロ、とアンコは二人のほうをにらみつける。

「まぁ、よいではないか。して…どうじゃ?」

「…だいぶ良くなりました。」

そう言いながらも、アンコの顔は苦渋に満ちていた。

時折痛みに耐え切れなくなったのか、「くっ。」と小さく声をもらす。

 

横で火影とアンコの話から、俺たちは中忍試験が極めて危機的状況にあることを知った。 

 

まさか伝説の三忍の大蛇丸がこの木の葉に潜伏しているとは…。

俺たちの実力の先を行くアンコでさえ、まったく歯が立たなかったのだ。

俺たちに何ができるというわけも無く、せめて二人の会話の邪魔はしないようにと口を閉ざしていた。

 

 

そして。

ひとまず試験は続行ということになり、火影は部屋を後にしたのだった。

 

部屋の中を緊張感がまだ、残っている。

これから起こるであろう、困難に不安を感じながら。

「さぁ!行くわよ、あんたたち!」

と腕を振り上げながら、アンコは部屋を出た。

全くといっていいほど、それはいつもの姿で。

空元気か、無神経なのか。

二人は考えるまでも無く後者であろうと、そう結論付ける。

二人にとっては、ある意味雲の上のような存在であった。

 

それでもアンコのようになりたいと考えないところが、らしいところであると言えよう。

不運な星の下に生まれた、この二人に幸あらんことを…。

 

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