クリスマスだから模様替えしようと思ったのにできない!ので、とりあえず久しぶりの更新をするのだった。
こつこつ少しずつかくのが好きみたいなので、同時進行で書いてます。
自分で読んだら変な文法いっぱいあるんだろうなぁ
と思うと自分で読めません(笑
これからどこがおかしいのか調べて、ブログの模様替えしたいなぁ。
どこが悪いか早く見つかりますように…
第3章 「家族会議」
はぁと思わずため息が出るほど困ったことになった。
予想はしていたけど、やっぱり実際にそれが起こると違ってくる。
予想よりはるかに怖くて、しつこい。
親父、助けてくれよ。
「だからパパ!シカマルに巻き込まれたんじゃなくて、私がしたいの!」
「まだ早すぎます。イノちゃんはまだアカデミー生なんだから、そんな危険なことしちゃ駄目でしょ!」
「だからぁ!おんなじことばっかり言わせないでよ。」
と前方では山中家の親子喧嘩?(とはいえないような雰囲気だが)、起こっていた。
その間ずっとシカマルに対してイノの父親であるイノイチから無言の圧力を感じ、心身恐々としていた。
「お父さんは許しません」
「イノちゃんをそんな危ないところにやるなんて」
「火影様の命でも断固拒否します。」
親父の方へ視線を向けるが、首がねじれるんじゃないかってくらい俺と眼を合わせないよう顔を背けている。
助けてくれとは言わないが、せめて目を合わせる位してくれないのだろうか、と情けない父親の姿に、自分の未来を思いつつむなしさを心に秘めるのだった。
シカマルは親父に頼み、奈良・山中・秋道家で今後のことを話すために集まってもらったのだ。
その時に山中のおじさんに少し事情を話してくれたらと思っていたけど、そんなめんどくさいことしないだろうな、という確信はあった。
だから集まってもらったみんなに一昨日起こったことを話したのだけど、こうまで予想通りだとストレスでお腹が痛くなってくるシカマルだった。
「パパったらいいじゃない!私もやってみたいのよ!お願い!」
と唯一反対している父親にイノは説得を試みるのだが、そう簡単にはいかない。
「イノちゃんは黙ってなさい。シカマル君、余所の娘さんを自分の都合で危険なことに巻き込んでいいと思ってるのかね?」
すごい剣幕で正面に正座で座っていたシカマルを叱りつけた。
あまりの形相に思わず、腰が引けてしまう。
普段は温和で花を愛す人だけに怒り始めるとめんどくさいことこの上ない。
だがそういっても、この父親を説得しないことには始まらないのだ。
「そんなこと思ってないっすよ。何も今すぐというわけではないです。…修行して実力がついたら、なるべく安全な部署に行ってもらおうと思ってるんですが。」
「ほうほう。そうして君は私の娘をたぶらかしたのかね?」
シカマルの必死の弁解にも耳を傾けず、イノイチは一瞬、ふっと顔が和らいだかと思うと勢いよく立ち上がった。
ズカズカとシカマルのほうに詰め寄ろうとしたイノイチの体をチョウジの父親であるチョウザが後ろからつかむ。
「まぁまぁ。そんなに怒らなくてもいいだろ?いのちゃんだって納得してやりたいって言ってるんだから。」
おじさん、今俺はおじさんのことが神様のように見えます!クソオヤジにも見習ってほしいくらいっす。
「しかしなぁ。チョウザだってこんな危険なことに息子を巻き込むのは反対じゃないのかい?」
昔からの親友が止めに入ったことで、いくらかイノイチは正気を取り戻したようだ。
殺気を暗部並みに振りまいていた先ほどと比べると、別人のようである。
「そうだね。確かに危ないことだとは思うけど、しっかり鍛えてから大丈夫、と思えるようなレベルになってから任務に出すということにすればいいんじゃないかな?」
チョウザの説得にしかし…といまだ難色を示す。
もう完全にイノイチを説得するのはチョウザの仕事、とでも言うかのようにシカマル以外は雑談に花を咲かせていた。
ゴニョゴニョ、とチョウザに耳打ちされ更に悩むイノイチ。
しばらく二人は話し合った後、イノイチはシカマルの方に体を向けた。
「話はよくわかった。ちょっと近くに来なさい。」
手招きされ、シカマルは素早く近くに座りなおした。
「それで、どうなったんでしょうか?」
「うむ。娘のことは心配ではあるが、何事も経験が必要である!だから私が大丈夫だと判断できうる実力を身につけたら、任務にでることを許可しよう。」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
ぶん、とシカマルは勢いよく頭を下げた。
イノイチの後ろではニコニコとチョウザが笑っていた。
シカマルが目を向けると、大丈夫、と言うかのようにチョウザはウインクした。
シカマルは自分の父親に比べ、頼りになる父親を持っているチョウジを心底うらやましいと思った瞬間だった。
シカマルはイノイチを説得できたことに安堵して、肩の力を抜いた。
「それでだが、シカマル君!もちろんいのちゃんのことは君が責任を持って守ってくれるんだろうね?」
イノイチはまだ話は終わってないとでも言うかのように、ズイッと体をシカマルのほうに寄せてきた。
「は、はい。もちろんですよ!」
「そうか、そうか。じゃあ万が一イノの体に傷でもついたら、君が責任もってもらってくれるんだろうね?」
がしっと肩をつかまれ、かなり近い距離で顔を付け合わした。
つけあわせられた、とでもいうべきか。
イノのことは嫌いじゃない。
少しうるさくて、めんどくさい女だと思うことはあっても、仲間として信頼できるやつだ。
だが、こう父親にうるさくせめられると、正直辟易してしょうがない。
俺には平凡な妻をもらって、平凡な人生を送るという夢が…まぁ今の時点でそれは本当に夢になってしまったんだけど。
それでもこの状況ではYesと言うしかなくて、これからどうなるんだ俺!ってかんじだ。
自分だけめんどくさいことをしたくないからって、二人を巻き込んでしまったのは間違いだったのかもしれない。
「シカマル君?」
「はい…喜んで。」
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