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ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
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2025/06/16 (Mon)

話が進んでない上に、短文です!

しかもなんか文が変?

続きどうしようかとかなり考え中です。

それでもいいという奇特な方はつづきからどうぞ

第4.5章 仲間

ふわぁ、眠。
机に頭を寝かせて、ウトウトとしながら雲の流れを見つめる。
ふわり、ふわりと雲は気持ちよさそうに流れていて。
いいなぁ、と思いつつ、意識が途切れた。


「シカマル!ったくこいつだけは信じられん。」
呆れたようにイルカはそうつぶやいた、授業中なのも忘れて。
「せんせー!授業続けてくださーい!」
「そいつほかの先生も起こせなかったから、先生でも無理ですよー!」
「そうだってば!早くするってばよ!」
「あぁ、すまん」
他の生徒に促され謝りながら、イルカはしぶしぶシカマルの席を後にしたのだった。
もちろんシカマルの耳にその声は届くことは無かった。


「シカマル~!起きてよー!」
俺を呼ぶ声が頭の中で響き、何だろう、と目を開けた。
「やっと起きたよ!」
やっと起きたシカマルにチョウジはほっと一息つく。
その横にはイライラしながら待つイノの姿があった。
三人のいたのはアカデミーの教室であり、授業もすでに終わって、後は帰るばかりだった。
朝からその時刻まで寝っぱなし出会ったシカマルを二人は内心呆れを通り越して感心していた。
もちろん授業中に寝ていれば先生が起こって起こしに来る。
しかしシカマルは相手が何をしようと起きず、どの先生もあきらめてしまったのだ。
諦めさせるほど寝っぱなしだったシカマルに他の生徒達はある種、尊敬のまなざしで見ていた。
特にイルカは万年中年という名と共に熱血教師という名も欲しいままにしていた。
そのイルカを脱力させるほどなのだ。
他の生徒が驚くのも無理はないというといえるだろう。

 


「ったく気持ちよく寝てたのになんなんだよ?」
「なんだじゃないでしょー!せっかく待ってあげてたのに!それにイルカ先生もあんたには負けたってさじを投げてたわよ?」
「へぇ。道理で今日は気持ちよく寝れたわけだな。」
うんうん、といいながら納得しているシカマルにイノは鉄拳をお見舞いした。
「いってぇ!いきなり何すんだよ!」
「あんたがいつまでも寝てるからじゃない!
「あ~悪かったよ」
イノの怒りの剣幕に、シカマルは少しひきながらも、謝る。
こういうときのイノは謝らなければ、ずっとうるさく言ってくるのだ。
それは長年の経験上、シカマルとチョウジの二人にとって暗黙の了解だった。
「わかればいいのよ。」
そう、謝れば大抵のことであればイノの機嫌はすぐに直る。
ここら辺のさっぱりとした性格が三人の付き合いを長くさせているのかもしれない。
もし後々まで怒りを引きずるような性格であれば、二人とも年頃の男の子である、耐え切れなかったかもしれない。
「それでどうしたんだ?」
「今日シカマルに修行見てもらおうかなぁ、って」
「イノとそう話してたんだよー。」
いのはにこぉ、と楽しそうに笑った。
その表情を見て、、シカマルはあぁ、と笑った。
しかし今日の予定を思い出し、ため息をついた。
「どうしたの?ため息なんてついて」
「実は今日から火影のところにいくことになってんだ。」
「え~そうなの?」
「そうなんだ、残念だね。」
とても残念そうなイノと心配そうなチョウジの顔を見て、思わず口元が緩む。
「わりぃな。とりあえず、今日行って今後の予定が決まるからあいてる日に修行しようぜ。」
「うん!」
「そうだね!」
「すまねぇな。」
「大丈夫よ!あれからパパに稽古つけてもらってるし」
「僕も秘伝の術とかいろいろ教えてもらってるよ!」
「ならいいけど、がんばれよ。」
あっという間に追いついて見せるわよ、とイノは元気よく豪語した。
「それより今日からなんでしょ?」
「そうだよー!大丈夫だと思うけど気をつけてね!」
「あぁ、危険はねぇと思うけどなぁ。」
どこか危機感の無いシカマルにイノとチョウジは不安が増す。
昔からシカマルは自分自身のことになると無関心で、面倒ごとになるべく関わらないようにしていたから。
今回のことはシカマルにとっていいことだと思う反面、みんなより一足先に忍びになるということはそれだけ危険にさらされる機会が増えるということだ。
それを考えると、一刻も早く一緒に横に並べるようにならなければ…という思いが二人の仲でどんどん強くなっていく。
しかし二人の思いにシカマルが気づく日はまだ来ない。
「あんたなら大丈夫よ」
ぽんと背中をたたき、イノはシカマルに渇を入れた。
「僕らが強くなるまで待っててね。」
チョウジは胸に強いものを秘めながら、シカマルにそう誓う。
「待ってる。じゃあ適当にがんばってくらぁ。」

いすから立ちあがり、変える準備をし終わったシカマルはさっさと帰途に着く。
シカマルは二人を振り返らず、右手を上げて手を振った。
そのしぐさはひどく緩慢でめんどくさそうだった。
それがシカマルらしくて、心配そうに後姿を見ていたイノに笑いがこぼれる。
笑い出したイノにチョウジも不安が消え、楽しい気分になった。
「大丈夫よ、シカマルってなんだかんだ言っても強いし」
「そうだよね!僕たちが心配しても仕方ないよね。」
「そうそう、私たちは早く実力をつけて、あいつを手伝わなくちゃ!」
「うん、がんばろうね!」
「えぇ。負けないわよ!私の方が早くシカマルに認めさせてやるんだから。」
「いくらイノでもそれは譲れないよ!でも、早くシカマルの役に立ちたいよね。」
「そうね、いろいろ借りもあるしね。じゃあさっそく修行に行くわよ!」
「うん!今日は負けないよ!」
「私だって負けないわよ!」
二人の元気な話し声がだんだんと教室から遠ざかる。
誰もいなくなった教室はがらんとして、人がいるときと比べると広くなった気がする。
それでも窓から暖かい太陽の光で照らされ、教室全体をやさしく包み込む。
完全にイノとチョウジの声が聞こえなくなった。
シーン、と音が聞こえなくて、そこだけ異空間のように外界から切り離されたようだ。
だんだんと日も暮れ、教室が暗くなる。
月の光が窓をすり抜けて教室の中に差し込んでくる。
きらきらと。
そこだけとても明るくてきれいで、教室の闇がいっそう引き立てられて。

何かが起こりそうな、そんな不安感があおられる。

それでも、それはいつものアカデミーの夜で。

光と闇は表裏一体。

アカデミーの昼と夜もまったく違う意味を持つ。

その証拠にアカデミーのあちこちに気配を感じさせない黒い人影が立っていて。

何をしているのだろうか。


それはまだ、誰にもわからなかった。

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