クリスマスだから模様替えしようと思ったのにできない!ので、とりあえず久しぶりの更新をするのだった。
こつこつ少しずつかくのが好きみたいなので、同時進行で書いてます。
自分で読んだら変な文法いっぱいあるんだろうなぁ
と思うと自分で読めません(笑
これからどこがおかしいのか調べて、ブログの模様替えしたいなぁ。
どこが悪いか早く見つかりますように…
やっぱり手に余ったのか…と人々は噂したが、実際はその処理能力高さに火影は解任を渋ったのだ。
しかしナルトのお願い(脅し)により解任することになったのである。
シカマルが通常任務に戻ったので、任務に言っている間に奈良家の当主であり、シカマルの父であるシカクを呼び出すことにした。
こういう面を見ると火影に必要なのは行動力なのではないかと考えてしまう。
コンコン。
「誰じゃ。」
「奈良家のシカクです。ご命令により参りました。」
「シカクか。入るがよい。」
「は!では失礼いたします。」
「うむ。」
ギイ、音を立ててドアを開けるが、入ってきたものに気配は感じられない。
さすがに旧家の当主だけある。
「それで今日は少し相談したいことがあってのぅ。」
「それは私のことですか。それとも先日解任になった愚息のことでしょうか。」
「いやいや、おぬしの息子には世話になった。非常に助かったぞ。」
「そうでしたか。それならばどのようなお話で…?」
「うむ。実はおぬしの息子のことでのぅ。息子には縁談は来ておらぬのか?」
何か不手際がおこって説教でもされるのかと思ったが、案外機嫌がよさそうなのでシカクは内心安心していた。
頭をぽりぽりとかき、苦笑しながら、
「まぁうだつのあがらない愚息にしては結構いい縁談が来てますが…本人にその気がないようで…まだまだ先にですね。」
「そうか。それはちょうどいいわぃ。確かおぬしのところには幼い娘がおったと思うが。」
「よくご存知で。今年で7歳になります。兄よりもやる気がありよく修行を付けています。」
「そうか。実はシカマルに進めたい縁談があるのじゃが。」
「は。それはどのようなお家の娘でしょうか。」
「まずは話を聞いてくれんか。実はわしの養い子であるうずまきナルトが多くの縁談を申し込まれていることを知っているかのぅ。」
「それはもちろん。よく存じております。何しろうずまきは里一番の稼ぎ頭。人気があるのは当然でしょう。」
うんうん、と頷きくシカク。
さらに話は続く。
「それが実は娘だけでなく息子を持っている家からも縁談が来てのぅ。困っておるのじゃ。」
「なんと!それはお困りですな。ちなみにどこから来ているのですか?」
「うむ、それが名家ばかりでのぅ。日向、犬塚、うちは、油女、カカシ上忍などだのぅ。カカシはよいのじゃが、他のものたちにはそれなりの理由が必要で、困っておるんじゃ。」
と困った顔つきでシカクに問いかける。
「それはお困りで、その候補の中によい方はおられなかったのですか…」
「うぅむ、それがナルトには想い人がいるようでのぅ。何とか穏便に断ってやりたいのじゃ。」
「そうですか…しかしよい方法でも?」
「そこでおぬしに頼みがあるのじゃが…幸いシカマルにその気はなさそうじゃ。じゃからちょっと婚約したふりをしてもらいたいのじゃが。」
火影の提案に、シカクは思わず声がうわずってしまう。
「あ、あのっそれはかまわないのですが、男でもよろしいのでしょうか?」
「その方が忍耐があってよかろう。なにせ相手にするのは男の方が多いからのぅ。」
「さようですか…愚息でよろしいのであればこちらとしては構いませんが…その想い人に勘違いされませんか?」
「それは大丈夫じゃ、この件のことは説明しておるといっておった。まだ片思いじゃが…おっとこれは内緒にしておいてくれ。」
「わかりました。じゃぁどのような形で発表すればよろしいでしょうか?」
「そうじゃのう。家の方に迷惑が行ってはいかんから、こちらから申し込んだ形をとってよいかのぅ。詳しいことは後ほどナルトと話し合って伝えるということで。」
「はいわかりました。じゃあ詳しいことが決まったら、シカマルに伝えるということで。」
「うむ。頼んだぞ。面倒なことを頼んですまんな。」
「いえいえ。そのようなことは…では失礼します。」
かちゃ。
シカクがドアを閉め、退室した。
ふぅうまくいったわい。
これくらいなら、ナルトも何もいわんじゃろ。
後はナルト次第じゃ。
話すのが楽しみじゃのぅ。
ふぅ、かなり長い間話したぞ。
あ~疲れた。
しかしこんなことを頼まれるなんて想像してなかったなぁ。
確かにうずまきの噂はすごいがここまでとは思わなかった。
まぁ男にしては綺麗なやつだとは思っていたが、なぜうちにこの役目が…
うずまきの想い人って、ひょっとして…
まさかな。うちの愚息をなんてありえないよな、あんなやる気無し。
あいつなら余計なことしないし、ちょうどよかったのかも。
先日の人事もこれのためだったのか。
と一人納得すシカクの姿があった。
さてさてなるとの思い人が判明したのはよいが、里中から縁談を申し込まれているような状態である。
火影は前にも増して頭を悩ませていた。
申し込んできたのは里の中でも旧家、名家の面々ばかりである。
体裁よく断るにはどうしたらよいか。
そして奈良家にはどう話せばよいのだろうか。
奈良家はこの件にかかわっていないので、直接ナルトの気持ちを言うわけにもいかないということだい。
それにもしこのように実行すれば、シカマルは間違いなくほかの候補者から恨まれるだろう。
はぁ、なんとも頭の痛いことである。
とりあえず、今日の仕事を終わらせるとするか。
まずはシカマルの気持ちを確かめなくてはのぅ。
そのためには…シカマルを臨時の補佐官に任命するかのぅ。
この人事には忍びの間に波紋を起こした。
一回の中忍であるシカマルが、他のものを押しのけて一時的とはいえ火影の補佐官になったのである。
付き人役として選ばれるにはある一定の水準の実力が必要であり、前にこの役職についたのは現在火影のご意見番をしているお二方だ。
二方が引退した今は、上忍が当番制で火影の雑務を手伝うよう配置されている。
だから中忍であるシカマルが付き人になったことで、今回の人事は家の力によるものではないかと噂された。
最も一部の仲間の間では、シカマルがめんどくさいって嫌がってるだろうなと予感していた。
そして火影にお願いをした当の本人は、あまりに直接的な動きにちょっぴり怒っていた。
「のぅ。シカマル、おぬしは動機の中で一番に中忍にあがったのに、なぜ上忍の試験を受けないのじゃ?」
「…その実力が私にはまだないからです。」
「ふぅむ。そうは見えないがのぅ。」
書類を次々と処理しながら、火影はシカマルに次々と質問を投げかけた。
シカマルはいきなりの抜擢に疑問を感じつつ、これでは何かの試験の面接だと思いながら言葉を選び答えた。
ナルトにとっては優しいおじいちゃんでもシカマルにとっては縁の遠い里の最高権力者である。
今回の人事は確かにめんどくさいことであるが、直接任命されれば不平を言うことも許されない。
シカマルはふてくされつつも、素早く書類を分類していた。
初日ではあったが、慣れた手つきでさっさと終わらそうとする様子がありありと感じられた。
「で、おぬしもいい年じゃ。何かいい縁談は来てないのか?」
「まぁそれなりにきてますけど、まだそういう気分じゃないので…でも将来は普通の嫁さんをもらって平凡に暮らしたいっすねぇ。」
「ふ~む、そうか。」
シカマルのその言葉にあせる火影。
ナルトのことはまるで眼中になさそうである。
カカシのようにくらいつくかのようにナルトにアタックされるのも困ったものだが、ここまでナルトに無関心だと少し悔しくなってきた。
ちょっと鎌をかけてみるかのぅ。
「わしのとこにおるナルトにものう。いい縁談がたくさん来ておってのぅ。どうしようか迷っておるのじゃ。」
「へぇ、ナルトってもてそうっすもんね。ヒナタとかっすか?」
「まぁそんなとこじゃ。じゃが男の方からも来ておってのぅ。困っておるんじゃ。l
「あ~そりゃ困りますよね?同期の連中っすか?」
「そうじゃ。どうかのぅ同期のもの達はよいとおもうか?」
「そうっすねぇ。サスケ、カカシは駄目っすね。サスケは里抜けしてナルトを裏切ってますし、カカシに至っては嫌われていますから。その点キバやシノならば、仲良くやっていくんじゃないっすかねぇ。ま、女の子の方がナルトもいいんじゃないですか?」
ナルトの状態を的確に判断し、火影に迷いなく言った。
そのシカマルに動揺は見られなかった。
ナルトのことをそういう意味で意識してないようじゃのぅ。
まぁ変態じゃないだけよいのだが、これではナルトが浮かばれない。
「まぁヒナタなら長い間ナルトを思ってきたし、奥ゆかしいからあってるんじゃないですか?」
「うぅむ。そうじゃのぅ。…そういえばおぬしはどうなのじゃ?男の立候補が多いから、ナルトの魅力はすごいのかと思ったのじゃが…」
「そうですねぇ。昔はいたずら小僧で騒ぐだけだったかもしれないですけど、今のあいつには色気が出てきてもてるのはわかる気がしますね。でも俺にはちょっと高嶺の花過ぎます。もうちょっと普通でもいいです。それにライバル多いし、うらまれそうでめんどうっすよ。」
なるほど、よく状況を理解しておるゎ。
じゃが脈はなさそうじゃ。
ナルトに何か思うところがあっても、これでは理性が働いて抑制しれぬ。
これは親の方から内々に話を通した方がよいかもしれぬのぅ。
「じっちゃ~~ん!!おはようってば!」
バーンとドアを開けて(ぶち破り)、ナルトが入ってきた。
シカマルがいるのを確かめ、おはようと挨拶をした。
「何でシカマルが補佐官なんだってば?(シカマルとずっと一緒なんてうらやましすぎるってば!)」
「優秀なデスクワークの達人が必要だったのじゃよ。」
ナルトはちらっとシカマルの方を見ながら、
「仕事中だし、また聴きに来るからそのときよろしくね!」
と機嫌がよさそうに顔には笑みを浮かべていたが、目には怒りのようなものが見えた、ような気がした。
後が怖いのぅ。
その後姿から疲れが感じ取れるようで
「火影ってたいへんっすね。」
とシカマルは自分をこき使ってくれている張本人ながら、火影にちょっと同情した。
自業自得だ、と思いながら。