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ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
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2025/06/15 (Sun)
ちょっと短文。
久しぶりに、これ!!?って感じなんですけど。
これが私の精一杯。
アスマ弔い合戦の後の話です。
少しネタバレかもしれません。
あの戦いの後こんな感じだったらいいな、という話です。


そして…


表現できないほどの、大きな騒音とともに敵は見る影もなく消え去った。
楕円形の穴がそこにはあるだけ。

これは後世に伝えられる戦いだったのかもしれない。
そんな気なんて全然ないだろうけど。

この戦いは間違いなく、木の葉に語り継がれる戦いだったのではないだろうか。



「ほらナルトったら!こっち来て傷の手当てしなさいって。」
「たいしたことないってば!」
ね!とき傷ついたを見せながら、ナルトは笑いながら立ち上がった。
ナルトの前にいた敵は倒れた。
ほっと一息つきたいところだが。
「それより…「カカシ上忍!シカマルのことが気になるので、応援に行って来てもいいでしょうか!?」
焦りをじっとこらえたような表情のイノがカカシに責め寄った。
シカマルは一人で敵と戦っているのだ。
まだ応援にいたサクラ達も帰ってきてはいない。
イノの脳裏にはシカマルの必死に戦っている姿が浮かぶ。
もし苦戦しているのなら、私も一緒に戦いたい。
その重いがイノの体を突き動かす。
「お願いします!」
と頭を下げると、肩にぽんと手を置かれたよな感触が。
「僕からもお願いします!」
チョウジはイノに大丈夫、と安心させるような笑みを浮かべ、一緒になって頭をさげた。
「あー、いいんじゃないの?こっちは終わったしね。俺も気になっていたし」
どうしようか、と悩んだ挙句、いいとの許可をカカシは出す。
カカシの適当な許可が出たと同時に、二人はシカマルの走り去った方向へと飛ぶように走り出した。
その後姿を見ながら、カカシは自分の班のことを思う。
サスケの里抜けを防ぐことはできず、班は…班として機能できなくなった。
ナルトは自来也様に、サクラは綱手様に弟子入りし、俺の手を巣立った形になって入るが、俺自身が何かを教えた、といえるようなことは何もできなかった。
思えば…7班として任務に携わっているときも単独行動が多かったが。
そのときはこれがこの班の持ち味、ばらばらでも気持ちはつながっているはず、と高をくくっていた。
もしあの時、もう少し俺が何かをしていれば、今のような状況にはならなかったのかもしれない、と。
アスマの敵を討つために3人が一丸となって向かう姿、仲間を心配する姿を見て。
ふと、そんなことをつらつらと思う。
アスマは…教え子たちに見事に木の葉の忍びとして一番大切なことを教えることができたのだろう、と。
満足げな笑みを浮かべているアスマの姿が目に浮かぶ。
その顔をひねってやりたい衝動に駆られるカカシだったが。
そういえば、サクラ達はシカマルと合流できたのだろうか。
カカシの思考の中で、シカマルが失敗したなんて考えは微塵も持っていない。
シカマルのスキルを今日一日でいやというほど目にしたのだから。
年下ながら、忍びとしてこれからを感じさせる、何かを持っている。
アスマも何かしら感じるものがあったのだろう。
だから。
 自分の命を賭してでも、シカマルを守ったのだから。

近い将来、俺にもそんな日が来るのかもしれない。
それを思い、どこかさびしく、そして誇らしい気分を感じたのだった。
 

 


 

「ねぇ!チョウジ!シカマル大丈夫だと思う!」
枝から枝へと飛ぶように移りながらイノはチョウジに話しかける。
「大丈夫だよ!今回一番やる気出してたのはシカマルだからね!」
チョウジも同じく、大きな体で器用にバランスをとりながらイノについていく。
絶対に大丈夫、そう思っても不安を抑えることはできなかった。
それがチョウジにはわかっていたから。
だから、一緒になってカカシに頼んだのだ。
早く早く。
シカマルのもとへ。

 


****
 

 

 

「ねぇ、本当に倒したの?」
「あ?倒したって行ってんだろうが。何でそんなこと聞くんだよ」
「だって、あっちにいた敵にはカカシ先生も苦戦してたから…」
言いにくそうにサクラはそうつぶやく。

「で、あっちは勝てそうだったのか?」
「たぶん。ナルトが新技会得したって言ってたから。」

ナルトたちと救援に来てみたら、カカシ先生がやられる直前だった。
それでもあちらには援軍が間に合ったから皆無事だったのだ。
しかしシカマルは一人きり。
カカシ先生が圧倒された敵と同等の力を持ったやつと闘っていると、
だから…

「倒せるわけがない、と思ってたんですよね。」

と横からぼそっとサイが口を出す。
うわ、と驚きながら、サクラはサイの口をふさぎ、アハハと笑ってごまかした。
なぜ、サイを殴り倒さないかというと…サクラも同じようなことを思っていたから。
そのことに少しばかりシカマルに罪悪感を感じていたのかもしれない。
それでも思ってしまう。
あのシカマルが、と。
アカデミー時代から一緒だったから同期の戦闘能力や術などはほぼ知っている。
シカマルの頭がいいことや、予想以上に頼りになるということはこれまでの経験から知ってはいたけれど。
シカマルの使う影の術は基本的には遠距離形が多く、単独で戦うのに向いていない。
というか、10班は総合的に見ても後方支援型で、唯一爆発的な破壊力を持っているのはチョウジだけだ。
だから。

「あははは~。」

「おい!その笑いはもしかして…お前も同じようなこと考えてただろ?」
「…そんなことあるわけないじゃない!ねぇ?」
笑ってもごまかされてくれないので、サイへと同意を求めるが、求める相手が悪かった。
「俺はそう思ってましたけど。」
ずばっと否定され、二の句を告げないサクラ。
これはもうごまかす、というか話を続けることさえできない。
かなり失礼な二人にシカマルははぁ~とため息をこぼす。
一仕事終え、ほっと一息つきたいところなのに。
なぜにこの二人の相手をしなければならないのか。
「もういいから!疲れたから帰るぞ?」
言っても無駄だとばかりに、シカマルは来た道へと歩き出した。
「あ、待ってって!」

 

 


三人が歩き出すと、横の茂みからイノとチョウジが飛び出てきた。
「あ!シカマル!!大丈夫だったの?」
傷だらけのシカマルの姿を見て、イノが心配そうに駆け寄ってきた。
「なんだ~!シカマル無事だったんだね!よかったね~。」
「イノにチョウジ!何でこんなところにいるんだよ!」
「ばか!!心配だったからに決まってるじゃない!!」
ぎゅーっとシカマルの首元を閉めながら、イノは涙ながらに叫ぶ。
「私たちがどれくらい心配したと思ってるのよ!でもあそこを離れるわけには行かないし!」
イノの話はまだまだ続きそうだったが、チョウジが肩をたたく。
「イノってば!シカマルが…」
チョウジがイノをとめた時には、すでに遅く。
目の前には首を絞められて青白くなったシカマル、サクラ、サイは同情の目で三人を見ていた。

 

「シカマルって、本当に強いんだか、弱いんだかわからないわ。」
「それは僕も同じですね。ナルトくんみたいにわかりやすい人間だけではないんですね。」
「あら、わかってきたじゃない?」
「えぇ。でも、これだけはわかります。」
「何?」
「女には苦労しそうです。」

 

 

 

「ギ、ギブ…!」
「あぁ!?シカマルの意識が…!!」

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