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ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
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2025/06/15 (Sun)
チマシカオトナル「出逢い」の後日談です。

最初は5000hit記念で書こうと思ったのですが、とてつもなく短い!ということで後日談ということにさせていただきました。

カウントを見たらいつの間にか5000を切っていたので何か書きたいなぁ、と思っています。
できればチマシカで。















縁あって、教えを乞うようになって三日あまり。

 

初めは半信半疑で。

すぐにそれは驚きに変わった。

一回りも違う年下の男の子はとてもわかりやすく教えてくれた。

同僚でさえさじをなげたというのに。

 

俺でさえ理解できるように簡単に、理解するまで辛抱強く付き合ってくれた。

 

そんな彼に、…今では尊敬さえ抱いている。

 

 

 

 

 自覚

 

 

 

勉強を教えるというシカマルの言葉はナルトの希望もあり、果たされた。
ナルトのアパートで。

アパートは里のはずれにあって、街から離れていたけれど。

他に場所がない、ということでしかたなく。

 

「ところでシカマルってアカデミー生?」

綱手に与えられた課題を半分ほど終えて、休憩していた時に。

常々疑問に思っていたことをナルトはシカマルに質問してみた。

「そうだけど、なんで?」

何を当たり前のことを、という風でシカマルは返事をした。

確かに、里の子であれば…しかも忍びの家系であれば、ある程度の年齢になればアカデミーに入学させられるのだ。

奈良と聞けば、木の葉でも旧家であり、忍びの一門だということは知っているはずだ。


でも。
「だ、だって。」

信じられない、とナルトはこれまでの授業を思い返した。

 

アカデミー時代あまり勉強に関心がなかった、というのも理由のひとつではあるけれど。

どう考えてもシカマルはアカデミーの教師よりも教え方がうまい。

ナルトにも理解できるように噛み砕いて教えてくれる。

それが出来るということはそれだけの下地があるということだ。

だからナルトはどうしてもシカマルがアカデミーで勉強をしている、という姿が想像できなかったのだ。
アカデミーで教えることは基本が主だから。学ぶことなんてないだろうに。

「シカマルアカデミーにいても暇そうだなぁ、と思ったんだってば。」

「あ~まぁそうだな。授業とかも寝てるし。」

「やっぱり!!そうだと思ったんだってば。でもシカマルなら、飛び級とかできると思うってばよ?」

それだけの頭脳を持っていると知ったら、里は離さないだろうから。

「できねぇって。俺アカデミーの成績悪いし。」

「え??!シカマル一番じゃないの?」

「当たり前だっての。俺そんなに優秀じゃねぇよ。」

シカマルが優秀じゃなかったら、いったい誰が優秀だってば。

脱力感を覚えるとともに、ナルトは少しだけ安心した。

頭いいって回りに知られたら、女の子がほうっておかなそうだから。

そこまで考えて、ナルトは自分の思考に驚く。

何で俺が安心するんだってば!?

シカマルはただの先生で、いくら頭がよくてもまだ子供だってば。

いや、子供とかいう問題の前に男だってばよ。

そんなこと考えるほうがおかしいってば。

「ナルト、そろそろ始めるぞ?」

急に声をかけられ、びくっとナルトは驚いて肩を鳴らす。

「?何驚いてんだよ。」
首を貸しえるそのしぐさは大人っぽくとも、やっぱり子供で。


ドキドキと激しく鼓動する胸を押さえた。

 

この感情が間違いであればいいと願いながら。

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