忍者ブログ
ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025/06/15 (Sun)

其の二.火影とナルトとシカマルと


さてさてなるとの思い人が判明したのはよいが、里中から縁談を申し込まれているような状態である。
火影は前にも増して頭を悩ませていた。
申し込んできたのは里の中でも旧家、名家の面々ばかりである。
体裁よく断るにはどうしたらよいか。
そして奈良家にはどう話せばよいのだろうか。
奈良家はこの件にかかわっていないので、直接ナルトの気持ちを言うわけにもいかないということだい。
それにもしこのように実行すれば、シカマルは間違いなくほかの候補者から恨まれるだろう。
はぁ、なんとも頭の痛いことである。


とりあえず、今日の仕事を終わらせるとするか。

 

 

 

 


まずはシカマルの気持ちを確かめなくてはのぅ。
そのためには…シカマルを臨時の補佐官に任命するかのぅ。

この人事には忍びの間に波紋を起こした。
一回の中忍であるシカマルが、他のものを押しのけて一時的とはいえ火影の補佐官になったのである。
付き人役として選ばれるにはある一定の水準の実力が必要であり、前にこの役職についたのは現在火影のご意見番をしているお二方だ。
二方が引退した今は、上忍が当番制で火影の雑務を手伝うよう配置されている。
だから中忍であるシカマルが付き人になったことで、今回の人事は家の力によるものではないかと噂された。
最も一部の仲間の間では、シカマルがめんどくさいって嫌がってるだろうなと予感していた。
そして火影にお願いをした当の本人は、あまりに直接的な動きにちょっぴり怒っていた。

 

「のぅ。シカマル、おぬしは動機の中で一番に中忍にあがったのに、なぜ上忍の試験を受けないのじゃ?」
「…その実力が私にはまだないからです。」
「ふぅむ。そうは見えないがのぅ。」
書類を次々と処理しながら、火影はシカマルに次々と質問を投げかけた。
シカマルはいきなりの抜擢に疑問を感じつつ、これでは何かの試験の面接だと思いながら言葉を選び答えた。
ナルトにとっては優しいおじいちゃんでもシカマルにとっては縁の遠い里の最高権力者である。
今回の人事は確かにめんどくさいことであるが、直接任命されれば不平を言うことも許されない。
シカマルはふてくされつつも、素早く書類を分類していた。
初日ではあったが、慣れた手つきでさっさと終わらそうとする様子がありありと感じられた。
「で、おぬしもいい年じゃ。何かいい縁談は来てないのか?」
「まぁそれなりにきてますけど、まだそういう気分じゃないので…でも将来は普通の嫁さんをもらって平凡に暮らしたいっすねぇ。」
「ふ~む、そうか。」
シカマルのその言葉にあせる火影。
ナルトのことはまるで眼中になさそうである。
カカシのようにくらいつくかのようにナルトにアタックされるのも困ったものだが、ここまでナルトに無関心だと少し悔しくなってきた。
ちょっと鎌をかけてみるかのぅ。
「わしのとこにおるナルトにものう。いい縁談がたくさん来ておってのぅ。どうしようか迷っておるのじゃ。」
「へぇ、ナルトってもてそうっすもんね。ヒナタとかっすか?」
「まぁそんなとこじゃ。じゃが男の方からも来ておってのぅ。困っておるんじゃ。l
「あ~そりゃ困りますよね?同期の連中っすか?」
「そうじゃ。どうかのぅ同期のもの達はよいとおもうか?」
「そうっすねぇ。サスケ、カカシは駄目っすね。サスケは里抜けしてナルトを裏切ってますし、カカシに至っては嫌われていますから。その点キバやシノならば、仲良くやっていくんじゃないっすかねぇ。ま、女の子の方がナルトもいいんじゃないですか?」
ナルトの状態を的確に判断し、火影に迷いなく言った。
そのシカマルに動揺は見られなかった。
ナルトのことをそういう意味で意識してないようじゃのぅ。
まぁ変態じゃないだけよいのだが、これではナルトが浮かばれない。
「まぁヒナタなら長い間ナルトを思ってきたし、奥ゆかしいからあってるんじゃないですか?」
「うぅむ。そうじゃのぅ。…そういえばおぬしはどうなのじゃ?男の立候補が多いから、ナルトの魅力はすごいのかと思ったのじゃが…」
「そうですねぇ。昔はいたずら小僧で騒ぐだけだったかもしれないですけど、今のあいつには色気が出てきてもてるのはわかる気がしますね。でも俺にはちょっと高嶺の花過ぎます。もうちょっと普通でもいいです。それにライバル多いし、うらまれそうでめんどうっすよ。」
なるほど、よく状況を理解しておるゎ。
じゃが脈はなさそうじゃ。
ナルトに何か思うところがあっても、これでは理性が働いて抑制しれぬ。
これは親の方から内々に話を通した方がよいかもしれぬのぅ。

「じっちゃ~~ん!!おはようってば!」
バーンとドアを開けて(ぶち破り)、ナルトが入ってきた。
シカマルがいるのを確かめ、おはようと挨拶をした。
「何でシカマルが補佐官なんだってば?(シカマルとずっと一緒なんてうらやましすぎるってば!)」
「優秀なデスクワークの達人が必要だったのじゃよ。」
ナルトはちらっとシカマルの方を見ながら、
「仕事中だし、また聴きに来るからそのときよろしくね!」
と機嫌がよさそうに顔には笑みを浮かべていたが、目には怒りのようなものが見えた、ような気がした。

後が怖いのぅ。

その後姿から疲れが感じ取れるようで
「火影ってたいへんっすね。」

とシカマルは自分をこき使ってくれている張本人ながら、火影にちょっと同情した。
自業自得だ、と思いながら。

 

 

 

 


PR
Name
Title
Text Color
URL
Comment
Password
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback URL
Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
忍者ブログ / [PR]