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ここは日記+駄文しかおいておりません。 現在はnaruto・銀魂を主としております。 原作には全く関係ありません。 若干女性向けの表現がありますのでどうぞ注意してお入りください。 最初に案内をお読みいただけると助かります。
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2025/06/25 (Wed)

NARUTO


闇を照らす月
 

  スレシカスレナル。まだ知り合ってませんが、いずれそうなる予定。原作方向で進む予定ですが、どこまでするかは決まってません。話の道筋すら次のめども立っていない有様です。途中で終わる可能性大、な予感大ですが、がんばって完結したいと思います。


konoha-black2.gif 序章

konoha-black2.gif 第1章 思惑              <火影、鹿、鹿父:海、鳴>

konoha-black2.gif第2章 旅は道連れ、世は情け   <鹿、猪、蝶:火影、海、鳴>

konoha-black2.gif第3章 家族会議            <奈良・山中・秋道一家>

konoha-black2.gif第4章 逃れられない運命      <鹿、鹿父、火影:海、鳴>

konoha-black2.gif第4.5章 仲間              <猪、鹿、蝶>

konoha-black2.gif第5章                    <鹿、瑠姫/ルキ、火影>  ※オリキャラ注意

 

 火影とナルトの計略

シカナルの未来編。ナルト→シカマルで、ナルト総受け方向。火影死んでません。頑張っています。

8班は二人の幸せを見守る方向に…しかし7班と10班ではなにやら不穏な雰囲気が…

もちろんサスケとカカシ共に婚約に反対派です。二人を好きな人にとっては描写に不快な部分があるかもしれませんのでご注意ください。     


konoha-purple2.gif其の一.縁談が多数、火影のもとに来る

konoha-purple2.gif其の二.火影とナルトとシカマルと

konoha-purple2.gif其の三.火影とシカクの密談

konoha-purple2.gif其の四.ナルト、火影に感謝する

konoha-purple2.gif其の五.サクラの恋愛相談

 

短編  設定

 なんとなく、気になって。  <アカデミー~中忍試験>

 お題のを書いている途中で横道にそれたのものです。強いのか強くないのか分からないシカマルとナルトの話?なのかな。二人の絡みがあまり無いけど

  興味 <中忍試験>  +オマケ
     コテツ視点。短文。ナルト出てきません。幕間みたいな話です。
   誰を出そうかなぁ、と思ってコテツになりました。
    

 眠気眼のその奥で。     <あまり関係ないけど、下忍時代>
    シカスレナル?←カカシ+シカク
バレネタ…というかバラテタ、みたいな。あまりナルトのスレ感が出ていないかもしれません。カカシの扱いが余りよくありませんので、ご注意をお願いします。 

  <仮>    シカ+ハナ?+α(今のところ、です)次の日の解部にて。
            ナル←カカシ(カカシ視点)次の日の任務中の会話。


後悔、先にたたず。-2    <近い将来の話>

 シカマルメインのお話です。2とありますが、内容はおまけのようなものでかなり短いです。ご意見番になるように言われ…めんどくせぇ。って感じでシカマルは少々人生に諦めを感じています。なんか、上手く説明できないなぁ。とにかく皆に騒がれて、嫌だなぁと思っているシカマルがいます。

 後悔の、その先に。    <シカマル+綱手+サクラ>
 ナルトあまり出てきません。ってか、最後の数行しか出てないですそれにシカサク風味かも。なんかシカナルかいてるつもりなのに二人の絡みが全くないですよね。精進イタシマス。この続きはまだ考えてないですけど、書きたいと思ってます。

 期待       <シカマル+コテツ>
 「後悔、先に立たず」よりも少し以前の話。全くの健全話です。コテツ視点で。文章は短いです。 






 <お題から>

    いつも題を考えるのには、頭を悩ませていました。そこですばらしいお題サイトの方々の言葉を借りて、稚拙な文章ですが新しいものを作っていきたいと思っています。目標はもちろんお借りしたお題を全てクリアすることです

konoha-green3.gif片想い中の 20 のお題 (5/20)
konoha-green3.gifシカマル好きさんに25のお題  (1/25)

                                        →お題項目からお願いします。

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今日、闇よ~を少し読み直して、激しく反省

誤字脱字、文法の間違いの多いことといったら…(>△<)

皆どうやって小説書くんだろう、表現が思いつかない…

難しいなぁ。

いろいろ直したけど、また読んだら間違い見つけそうで読めないよ

第4章 「逃れられない運命」
 
俺が望んでいたのはただ平凡に人生を送ることだけだったのに。
どこで間違えたのか、全く人生というものは思い通りにいかないものである。
それでも己の知りたい…という欲求をこれからも抑えることは出来ないだろう。
この癖のおかげで俺の人生が変わったとしても、後悔はしてもやめることはできないにちがいない。
何か大事件を起こす前に火影に目を付けられて、運がよかったのか悪かったのか…
今となってはわからないが、前向きに考えて今の状況を楽しむしかない。
幸いイノとチョウジをうまく巻き込むことが出来たし、死なないようにがんばるしかないだろう。
そう考えながら、眠りについた。
 
 
「おぉ~い。シカマル、起きろ~~。」
我が息子の胴に手を回し、なんとか立たせようと試みた。
しかし依然として目を覚ますことはなく、力の抜けた体を立たせるのは正直疲れる。
ほんとにこの寝覚めの悪さにはまいる。
仕方がないので、手を離してシカマルをベットに戻した。
ボン、と乱暴に寝床に戻したのに、身動きひとつしない。
実は死んでいたりして、と疑いを持ちたくなるシカクだったが、今はそんなことを考えている余裕はなく。
シカマルが唯一頭の上がらない人を連れてくるため、下におりた。
「おぉ~い、母さん!あれ頼むわ。」

バコン、と頭を殴られ衝撃が走る。
「いてぇ!」
気持ちよく寝ていたのに、殴られ痛みで目が覚める。
俺の目覚めの悪さは知る人ぞ知ることなので、余程のことがなければ起きない。
だから、かなりの力で殴ったに違いない。
殴られた部分がたんこぶになっているかもしれない、と疑いたくなるくらい痛かった。
痛くてでそうになった涙をぐっと我慢し、殴った張本人であるおふくろをにらんだ。
「いつまで寝ているの?火影様がお呼びだそうよ?早く起きて用意しなさい。」
「…普通に起こせよ!いてぇだろうが!」
頭をさすりながら怒鳴るが、おふくろは全く気にした様子がない。
「あんたを起こすにはこれしかないでしょ?お父さんが待っているんだから早く用意して下りてきてね。」
といい終わると、母親は用は済んだとばかりにさっさと下に降りていった。
まだかなり殴られた頭は痛いが、母親に言われるとしぶしぶながら言うことを聞くしかないシカマル。
イノのように強気で言われると、ついわがままを聞いてしまう性格はここからきたのかもしれない。
 
 
用意をして下におりると、待っていたのだろうシカクは、早く来い、といい外に出た。
「ったくめんどくせー。」
心底めんどくさそうな様子で、シカマルはシカクの後を追った。
早足で先に進むシカクについていこうとするが、なかなか歩く速度を上げることが出来なかった。
面倒だったので俺のスピードで、空を見上げながらのろのろと歩いた。
ずいぶん前方を歩いていたシカクの姿が後ろを振り向いた。
「ったく早く来いよ。」
足を止め待ってくれていたらしいが、行きたくないと思っているせいかどうも体が重い。
火影のところに行けば、どうしても現実に直面しなければならない。
あぁアカデミー生として目立たずに過ごしたかったなぁ。
遠い日の思い出が懐かしい。
そんなことをつらつらと考えていたら、ぐぃっと胴をつかまれ体が宙を舞った。
「…おい。」
体を肩の上に担がれ、下を向いている頭に血が昇りそうだ。
「お前を待ってたら日が暮れそうだからなぁ。じゃあ行くぞ。」
ぱっと地面を強く蹴り、シカクは横の家の屋根に飛び上がった。
シカマルを気にすることなく、ピョンピョンと屋根の上を跳躍した。
さすがに上忍の中でもベテランといわれるだけあって、その身のこなしには無駄がなかった。
しかし跳躍のたびに体を揺らされ、シカマルの顔は今にもはきそうなくらい青い。
ブンブンと頭を揺らされる息子に四角は何も思うところはないのだろうか。
こういうふうに育てられたから、シカマルは人生について達観して考えるようになったのかもしれない。

火影の屋敷につき、シカクはシカマルを乱暴に下におろした。
シカマルはおろされた後も気持ち悪そうに地に伏していた。
「おえぇぇぇ~~。」
吐いたほうが楽になりそうなくらい、ぐでぐでに酔っていた。
親父を殴りたいのに動けない。
揺らされて平衡感覚を失った体が動くことを拒否していた。
あんのクソオヤジッ!!!
頭の中で怒りが爆発しそうだ。
そのシカマルの様子を門番の忍びは哀れみの目を持ってみていた。
その忍びも猪鹿蝶の若き時代の噂は聞き及んでいた。
実力は超一流なのだが、悪戯心が過ぎたびたび新人がその悪戯の標的にされてきたという。
標的にされた新人はたまったものではない。
その忍びも、標的にされた先輩からひどい目にあったという話を、酒の席では必ずというほど聞かせられているのだ。
そのシカクの子であるシカマルをかわいそうに思いつつも、自分の親じゃなくてよかった、と心底安堵したのだった。
「おい、行くぞ。」
地に着いていた手を引っ張られ、無理やり立たされ、気持ち悪さが頂点にくる。
口を手で押さえながら、よろよろとシカマルはしぶしぶながら歩き出した。
屋敷に入っていく奈良親子を見送りながら、門番は心配そうに後姿を見つめていた。
 
 

「火影様。息子を連れてまいりました。」
「うむ。中に入るがよい。」
中に入ると火影の爺さんがしたり顔で座っていたので、少し俺はむかついた。
誰のせいでめんどくさいことになったんだっつーの。
一応里で一番の権力者ではあるので、礼節は考えているけど何とかして一泡ふかしてやりたいところだ。
そんなことを考えつつも神妙な顔をしながら、親父の後をついて部屋の中には入った。
 
「では明後日より忍びとしての任務についてもらうがいいかのぅ。」
「……。」
なぜか答えたくなくて無言で入ると、上から頭に鉄拳が落ちた。
「早く返事をしろ!申し訳ありません。」
「よいよい。わしが無理に頼んでおるのじゃ。それで所属は暗号解析部でよいのかのぅ。一応正体は不明ということになっておる。もともとあの部署は変わり者が多くてのぅ。仕事さえ出来れば他のことは気にせんじゃろう。」
「…わかりました。それでいいですよ。ただし、前にお話した助っ人も同じ部署でよろしいでしょうか。」
「おぉ!それはもちろんじゃ。ところでそのものの名前を教えてもらうわけにはいかんのかのぉ。」
「いずれ本人たちから直にしてもらおうと思ってるんで。それで時間はアカデミーが終わってから、7時まで。週3でお願いします。」
シカマルの条件を聞き、火影は慌てふためいた。
「なにぃ!?それは約束しかねるぞ?ある程度の融通は利くが、週3はきついのぅ。」
「しかし火影様。シカマルはまだ子供ですので、あまり遅い時間まで外に出しているとうちのものが怒るんですよ。」
すみません、といいながらも、シカクは譲る気はなさそうだ。
当然である。
奈良家はかかぁ殿下なのだ。シカクに拒否権はない。
たとえ火影と争うことになってもこれは絶対に犯せない禁忌なのである。
「仕方ないのぅ。じゃあとりあえずそれでいいが、緊急のときにはでてもらうぞ?」
「わかりました。それならいいっすよ。」
「うむ。それと名前は決めたかのぅ。」
「そうですね…では名を黒雲と。」
「うむ。いい名前じゃ。今日からおぬしは黒雲じゃ。これからよろしく頼むぞ。」
「はっ!」
 
 

「おまえもとうとう忍びになっかぁ。ついこないだ生まれたと思ってたのに早いもんだ。」
「俺だってもう少しくらいのんびりできると思ってたよ。」
親子で語らいながら家への帰り道を急ぐ。
シカマルを起こして家を出たのも昼過ぎだったので、外はすでに暗くなっていた。
手続きに以外に時間がかかったのだ。
影を操る家の長とその息子だからか、夕暮れ時の影がひどく似合う。
足元の長くなった影が、何かをつれてきそうな雰囲気を放っていた。
「…シカマル。親より長生きしろよ。」
「…あぁ。なるべく長生きできるようにがんばるぜ。いざとなったら周りのやつ盾にしてでも逃げ切るから心配すんなよ。」
「……それはそれで心配なんだけど。」

暗くなった空を眺めながら帰途に着く。
明々と照らす月を背にしながら。
「明後日からいよいよ初出陣だ。がんばれよ!」
「あぁ。」
 
 
 
 
 
 
 

「なぁなぁ。俺って結構強くなったと思わねーか?」
「あぁ。そうだな。基本的なチャクラの練り方ならほぼ俺と同じレベルまで来たんじゃないか?」
「えぇ~!!それはいいすぎだっての。いくら俺でもそんなに強くはなんねーよ」
そういいながら、二つの影は木の葉を目指して森の中を駆けていた。
その枝から枝に飛び移る動作はすばやく、あっという間の出来事だった。
一般人であれば跳躍した後の枝の揺れでしかわからなかっただろう。
そのスピードも上忍のレベルをはるかに超えたもので、木の葉でもこのスピードを保てる人はそう何人もいない。
「今日のあれって手応えなさすぎじゃなかった?」
「そうかぁ?そうはいってもランクSSだぞ?俺とお前だからそう感じたんだよ。」
「だな。でも海にはまだまだ追いつけねーよ。」
「こんなに早く追いつかれたら、これからどうしていいんだよ?まだまだ急がなくていいからな!」
ははは、と笑いながらも海と呼ばれる男は暗部でも最強と呼ばれて久しい。
会話をかわしていると、あっという間に木の葉に着いた。
「ったくもう着いたのかよ。しかし夜の木の葉は闇に覆われていて怖いな。」
もう明かりが一つもついていない木の葉の里は暗く、月明かりで照らされた歴代の火影が掘られている崖もどこか不安感をあおられるような不気味さを放っている。
「…なぁ、俺はここで生きていくんだよな?」
「…あぁ。木の葉の里の忍びだからな。」
そう言い合う二人の顔は淋しそうで、悲しそうだった。
「なぁ、ナルト。お前にも心を許せる仲間がこれからできるよ。」
「はぁ?慰めはいいっての。どうせ俺は逃れられないし。」
「大丈夫だってすぐに現れるから。」
そういいながら、海はナルトと呼ばれる青年をじっと見つめた。
何の迷いもない揺るがないものを感じた。
「海がそこまでいうなら…期待せずに待ってるよ」
じゃぁ、と言いながら旬身の術でシュ、っときえた。
後に残された海は消えたところをじっと見つめ、そこにまだいるかのようにつぶやいた。
「絶対現れるから、俺のようにお前を認めるやつが…。」
しばらくすると、残った男も消え、木の葉の夜に静寂が戻る。
ただ、木の葉を照らす月だけが明々と照らしていた。
 
 
 
 
 
 

 

銀土?←山+沖…みたいな感じです。

切な系を目指しましたあえなく挫折…

 

 

 

紅く染まる、その一瞬に

 


やっと自分の命を懸けることのできる人ができたから。
ただ傍にいさせてください、それだけで。
俺は幸せを感じることができるんだ。
だから、どうか。

俺は一番でなくてもいい。
あなたの視線の端にも映らなくていいから。
あなたの役に立つことが、俺の生きている証。

 

 

町が、人が、紅く染まる。
そんな秋の夕暮れ時。
昔から逢魔が刻と言われるように、その夕暮れ時はひどく人を惑わす。
誰が言ったのだろうか、確かに目の前に赤く染まった空はとても美しくて、不安にさせられる。昔の人はよくいったものだ。

町の巡回中、俺はそれを見た。
新撰組副長と万事屋銀時のラブシーン。
目に入った瞬間、体中から溢れ出しそうになった殺気を必死で抑える。
体の中をぐるぐるとどす黒いものが渦巻まくを感じながら。

あぁ、あの人は選んだのだ。自分ではない人を。
それは俺にとって死刑宣告のようなものだけど、俺のあり方が変わるわけで無く。
あの人から離れることなんてできないのだ。
俺の気持ちなんて知らないあの人の前で、俺はこれからもへらへらと笑うのであろう。
だってあの人が俺を必要としてなくても、俺にはあの人のそばにいることが絶対だから。


「山崎じゃねえかぃ。こんなところで立ち止まって何してんですかぃ。」
後ろから方に腕を回され、はっと意識が戻った。
あれからどれくらい時間がたっただろう。
背後から抱きついてきたのはたぶん、沖田さん。
全く気づかなかったなんて、監察である俺にとって笑い話では済まされないことだけど。
この人は図太そうに見えて、意外に鋭い人だから。
気を引き締めて応対しないと、心の動揺が悟られてしまうかもしれない。
「あ、沖田さんですか?何でもないですよ…ただ、あまりに夕日がきれいだったから。」
夕暮れの日を浴びながら、紅く染まった空を見つめた。
泣き出しそうな自分を叱咤しながら。
紅い空を眺めていると、先ほどの情景が何度も目に浮かぶ。
一瞬の出来事だったけど、記憶するには十分な衝撃で。
空を眺める山崎を沖田はじっと見つめていた。
沖田は無表情か何かをたくらんでいるかのような笑いしかしないから。
何を考えているのかを察することはとても難しい。
それでも今日の沖田の顔にはかすかだが、不安に思っているような感じがした。
「そうですかぃ。でももう遅くなりやした。帰りやしょう。」
沖田はそういいながら、山崎の手をとり屯所へ歩き出した。
ズンズンズンと。
あ、といきなり引っ張られ、ボーとしていた山崎は驚いたようだ。
沖田に引きずられるような形になり、思わず駆け足になる。
沖田は何かを振り切るように、山崎に見向きをすることなく屯序に急ぐ。
「ちょ、ちょっと沖田さん。待ってくださいよ。」
ぐぃ、と沖田の肩をつかむが、止まることは無い。
この突進力は万事屋にいる女の子みたいだ。
沖田さんとしょっちゅう喧嘩ばっかりしてるけど、案外似たもの同士かもしれない。
「なんでぃ。」
返事はしてくれたが、沖田の前進は止まらない。
「何って、足速すぎますよー。ちょっとは俺のこと気にしてください。」
ぴたっと止まり沖田は俺のほうに体を向けた。
手はつないだままだけど。
とても真剣な目で、見据えられて。
普段の沖田さんより男前に見え、あぁもう大人になったんだな、と少し親のような気持ちになっていた。
「ザキィ~俺はあんたが幸せにしてやしたら、何も言わずにおこうと思っておりやした。デモね、そんな泣きそうな目で無理に笑う姿なんて見たくありやせん。」
「そ、そんなことないですよ!俺は新撰組に入れるだけで幸せですから。」
沖田に言われ、内心ドキッとしていた。
胸のうちを言い当てられた気がして、自分では考えまいとしていたけど、そんなに泣きそうだったのかなぁ。
でも同時に嬉しさも感じていた。
傍若無人といわれる沖田が自分の心配をしてくれているのだ。
さっきまで下降していた気分が少しだけ上昇していく。
「ありがとうございます。ちょっと元気が出来てました。」
「そうですかぃ。そりゃようござんした。」
沖田は優しく微笑む。
その笑顔は今の俺には優しすぎて、辛すぎて。
気を抜けば、涙がとめどなく溢れてしまいそう。
それでもここで泣くわけにはいかない。
いくら俺にだってプライドがある。
「お礼に隊長に俺特製のおやつを作って差し上げますね。」
「本当ですかぃ。ザキのおやつは絶品ですからねぃ。帰るのが楽しみでさぁ。」
二人でふふ、と笑いながら、帰途に着く。
それぞれの思いのうちは様々だけど、全てわかりあえるはずはなく。
また山崎の見た光景が真実だったのか、それもわからない。
ただ、沖田がいて、山崎を励ましてくれたということ。
それだけが真実。

 


「ザキの作ったものは本当においしいねぇ。」
「ふふ。ありがとうございます。」
隊長は俺の作ったクッキーをおいしそうに食べていた。
無表情の他は何かをたくらんでいるような笑い顔しかしない隊長が非常に喜んでいるようなので、とても嬉しいと思った。
「もっと食べてくださいね。」
「まかせてくだせぇ。俺一人で食いやさぁ。」

 

 

 

 若干、銀土らしき表現があるかもしれませんので、無理!という人はお気をつけください

 銀時を嫌いではないのですが、この先の展開でどうなるかわかりません。

ですので銀時好きの人にご気分を悪くされましたら申し訳なく思いますが、ご了承ください。

それでは駄文ではございますがお楽しみいただければと思っております

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